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Case Study

事例紹介

工場検査装置における高度計算処理とトレーサビリティーの実現

  1. データ分析
  2. データ管理
  3. トレーサビリティ

ある工場の検査装置において、複雑な計算処理と測定データのトレーサビリティの確保が求められていました。FA装置設計・製作を行う企業と協業し、弊社がソフトウェア部分を担当することで、PLCとの連携によるリアルタイム計算とPCでの測定データ保存・追跡機能を実現しました。

課題と背景

従来の検査装置では、PLC単体での制御や簡易的な演算は可能でしたが、より高度な計算処理や長期的な測定データの保存・検索・参照機能を実現するには限界がありました。工場では品質保証の観点から「検査データを確実に保存・追跡できる仕組み」が求められており、PLCの制御機能と外部ソフトウェアの計算・管理機能を組み合わせた新しいアプローチが必要でした。

ご提案内容

弊社は以下の仕組みを設計・実装しました。
PLC連携:PLCに保存されているセンサーの読み取り値をソフトウェアから取得。
高度な計算処理:取得データをソフトウェアで演算し、処理結果をPLCに書き戻し。
トレーサビリティ確保:測定結果をPCに保存し、後から検索・参照できる仕組みを構築。
これにより、PLCの強みであるリアルタイム制御と、ソフトウェアの強みである計算処理・データ管理を組み合わせたシステムを実現しました。

導入の効果

導入後、検査装置は高度な演算を正確かつ安定して行えるようになり、品質保証に必要な追跡可能な測定データを確実に保存できるようになりました。これにより、製品検査の信頼性が向上し、監査や不具合調査の際にも迅速にデータを参照できる体制が整いました。さらに、FA装置設計・製作に強みを持つ企業との協業により、短期間での導入が可能となりました。