
分析装置開発プロジェクトの再設計支援
ある分析装置の開発が途中段階で止まっていたところ、事業を引き継いだ企業様からご相談をいただきました。企業様は部品加工や成形技術に強みをお持ちでしたが、ソフトウェアや電子回路の分野では追加支援が必要でした。弊社がソフトウェアとハードウェアの改修を行うことで、装置を製品化に向けて完成度の高い形へと仕上げました。
課題と背景
引き継がれた装置は基本設計が終わっており、ソフトウェア・ハードウェアともにおおむね動作していました。しかし、製品として市場投入するには以下の課題が残っていました。
- ソフトウェアが特定条件下で不安定になる
- UIがユーザーの利用シーンに十分配慮されていない
- 多言語対応など足りない機能がある
- 基板に不足要素があり、直接修正するとコスト増につながる
企業様はハードウェア製造の強みを活かしつつ、電子設計やソフトウェア開発の分野で外部の専門知見を求めていました。
ご提案内容
弊社は、既存の設計を最大限活かしながら以下の対応を実施しました。
ソフトウェア:不安定化の原因を解析・修正し、UIをお客様の要望に沿って改善。必要機能の追加。
ハードウェア:既存基板を大きく作り直さず、追加ボードを新規設計することで不足要素を補完し、コストを抑えながら機能を拡張。
導入の効果
これにより、装置は安定稼働し、ユーザーにとって扱いやすいUIを備えた製品として完成度を高めることができました。事業を引き継いだ企業様は、自社の強みを活かしつつ不足していた技術を補完でき、計画していた製品化を継続できるようになりました。また、追加ボード方式によってコストを抑えながらも必要な機能を盛り込むことができた点も大きな成果となりました。